東京通信

ファッション、カルチャー

洋服のルーツに想いを馳せるとワクワクする件

現代人は洋服を毎日着ている。でも日本における洋服の文化は明治以降のことで、実質洋服のおしゃれなんて戦後復興期以降だろう。

 

僕は服飾の専門学校とか大学を出たわけじゃないし、服飾の歴史を深く勉強したわけじゃない。だから偉そうなことは言えないんだけど、洋服って和服に対応した言葉だって漢字見りゃわかるし、西洋のヨーロッパとかアメリカとかの文化である。

で、今定番となっている洋服のルーツを考えると結構興味深い。

 

例えば、ジーンズはリーバイスの創業者であるリーバイストラウス氏がカリフォルニアの金鉱で働く人々の丈夫なパンツが必要だという声を聞いて、ジーンズの原型となるワークパンツを作って労働者に支持されて人気となり今に至る。(なんかこのジーンズ誕生秘話って大学受験の英文によくあった気がする。)ちょっと意外なのはリーバイストラウス自身はドイツ系移民でドイツ生まれだってこと。

 

原宿から渋谷方面に明治通りを歩いていくとMARVIN'Sっていう古着屋があるんだけど、そこがまあヴィンテージ古着の文化を作った伝説的なお店で、行ってみると圧倒される

古着 原宿 ヴィンテージ MARVIN'S(マービンズ) デニム(ジーンズ)VINTAGE ビンテージ ジーパン リーバイス Lee チャンピオン 軍もの HAWAIIAN A-2

 

そこのオーナーの半沢さんって人がリーバイス501“ビッグE”という単語を作ったらしい。ジーンズのディスプレイには高くて400万とか100万超えの逸品がずらり並んでいる。置いてるのはアメリカ製の洋服なのにアメリカからヴィンテージのバイヤーが買い付けにくるんだからなんか面白い。(なんかの雑誌でアメリカ人の有名なヴィンテージ古着コレクターが、ヴィンテージ古着はアメリカ国内だとコレクターが手放さなかったり市場への流通も少なくなっているから日本の高円寺とか原宿渋谷に来た方がアメリカより手に入りやすいって言ってた)

 

コートなんてのはミリタリーが大体ルーツだったりする。Pコートもダッフルコートもトレンチコートも全部イギリス海軍がルーツ。洋服好きなら一度はハマる(?)であろうカモ(迷彩)柄なんて軍隊丸出しだしね。まあ要は戦争反対とかそういうの関係なしにミリタリーの洋服は世界中に広がっているわけだ。

ジーンズにしてもミリタリーにしてもここまで広まったのは機能性ありきだろう。ヨーロッパでの戦争なんか防寒という概念が相当重要だったことは容易に想像できる。空軍の場合なんか高度何千メートルを飛行機で飛ぶんだから相当寒いはずだ。他にも例えばスポーツウェア、アウトドアウェアは現代のファッションに欠かせないものだけどやっぱり機能性が優れている。

ここまで機能性の話ばっかりしてきたけど、更にすごいのはデザインがどれも美しいということだ。デザイナーズブランドは国内外に沢山あるけれど、結局は元ネタの洋服のデザインを現代風にアレンジしているだけで全く原型を留めていない服なんてほとんどない。例えばGジャンは何でこんな丈短いんだろう?と思ったことある人は多いだろう。リーバイスがGジャンの3rdモデルを発売してから全くと言っていいほどデザインが進化していないのだ。これってものすごく感慨深い。

洋服文化の初期段階で多くの洋服のデザインがほとんど完成系に近かったと言って差し支えないんじゃないかと個人的には思っている。(モードというジャンルはあるにせよ。)機能性とデザイン性の両方を兼ね備えた洋服だけが洋服界の自然淘汰から勝ち残ってこれたってことなんだろうか?うーん奥深い。。

ちなみに僕はヴィンテージコレクターではない。着てなんぼだと思っている。そうじゃなかったら機能性とか洋服の歴史をぶち壊すようなもんだ!とまでは思ってないけど・・笑

 

 

 

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