東京通信

ファッション、カルチャー

東京ストリート

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先日ある飲み屋で隣のカウンター席のお客さんが会話の流れから

「Bボーイってどういう感じの人なの?」
「えー最近少ないけど、強いて言うならEXILEみたいな感じじゃないですか」
サイドを刈り上げて一部がコーンローになっている鼻ピアスをした女の店員さんがそう答えた。
ツッコミ所がありすぎて全部にツッコむのは馬鹿馬鹿しいのだが、とりあえず悩んだ。Bボーイの定義って⁇
分かりやすく言えばダボダボのトップスにダボダボのジーンズにティンバーランド履いてクビからブリンブリンをぶら下げてシール貼ったままのニューエラのキャップかぶって・・・いや待てそんなヤツもうほとんどいねえ・・・
 
世の中でストリート系と言うとどうしてもこのBボーイ、B系のイメージがまだまだ残っているんじゃないかと個人的には思う。あとヒップホップというカルチャーは多分に影響しているけれどもNBA人気もかなり大きかったと思う。そもそもタイトなユニフォーム着てる選手なんかいないし活躍している選手は黒人が大多数でスニーカーのAIR JORDANもバカ売れした。サッカーのネイマールなんかはちょっとヤンチャそうな出で立ちだけど彼がファッションアイコンになって街中がネイマールのユニフォーム着た若者で溢れることは絶対にないはずだ。バスケ、NBAというカルチャーはやっぱりファッションとの親和性が高い。
 
さて、裏原系ストリートブランドはどうだろうか。定義が正しいかわからないがかつては、シュプリーム、エイプ、ステューシー、GDC、ネイバーフッド、ナンバーナイン、バル、WTAPS、ヘクティック、  (残念ながら私はグッドイナフは通っていない)そんなところだろうか。
 
去年今年のストリート界のトピックスと言えばステューシーの復活だろう。シュプリーム人気は前からで、ネイバーフッドも20周年を迎え、WTAPSは絶好調。BEDWIN、DELUXEあたりが更にシーンを引っ張っている。どれもマジでかっこいい。
これらの裏原系に近しいストリートブランドはB系カルチャーからするとかなりマイルドだ。ストリート系=ダボいなんて等式はあり得ない。どこもシュッとしてて今風の東京ストリートブランド然りと言った雰囲気がある。
このシュッとしてる感がちょっとさみしくもある。つい10年ちょっと前はもっとダボっとして粗さがあった。それがノスタルジーだったりする。今の洗練された感じはノスタルジーを感じさせなさそうな気がする。でもこれが今のストリートの答えなんだろう。
かく言う自分は今の服が本当に好きだ。良い時代だと思う。
 
とりあえず今回はこんなところで