東京通信

ファッション、カルチャー

東京ストリート⑥古着の今

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洋服好きで古着に全く触れてこなかった人は非常に稀だろう。

モードを除けばあらゆるジャンルの洋服の原型である。しかし今ストリートで古着ブームかと言えばそうではない。僕も大学生前半までは完全に古着系だった。お金がないから古着ばかり着ていたわけではなく、それが好きだったし流行っていたし、オシャレ=古着とブランドのMIXという等式が成り立っていたと言っても全然過言じゃなかったと思う。そんなイケイケだった古着系は今ストリートではマイノリティかもしれない。

かく言う僕も最近めっきり古着を着なくなった。Supreme、WTAPS、BEDWIN、N.HOOLYWOOD、NAISSANCE、その辺ばっかりでたまに古着が一点入る感じだ。まあでも古着ベースのブランドばっかり。古着だとサイズや状態がいいのが見つからず、ブランドで探すとめちゃくちゃいいのが見つかってしまう。もう本当にいい時代。



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僕が高校生だった2004〜2006年当時は古着ブームと呼んでいい時代で、おしゃれキングの古着読本とか古着リメイクの雑誌が沢山出ていた。今になって考えると、当時のおしゃれな人は金がないから古着系だったのか?というとそうではない。古着だから良い!という価値観だった。
当時チョキチョキでおしゃれキングとしてカリスマ的人気があった奈良裕也、馬場一馬、両氏の影響は本当に絶大であった。宮城のド田舎にいた自分には東京の情勢は知ったことではないが、とにかくモバオクの出品が凄かった。
奈良着馬場着ファリーンアディッションアデレイデカンナビス・・・
とにかく奈良裕也、馬場一馬が着ていた服、似たような服、そういう紹介文にすれば高値で落札されていたのである。カリスマ美容師だのカリスマ読モだのがメディアで度々取り上げられるがそんなレベルではなかった。あんなムーブメントは二度と起こらないだろうと思っているが、あんな二大カリスマももう現れなさそうだ。新しい服の着方、合わせ方、それらを斬新さと一般受けを両立させて提案できる素人なんて今後出てくるわけがない。リックオウエンスやジョンローレンスサリバンといったデザイナーズブランドにサラッと古着を合わせるなんて発想は今になって考えても斬新過ぎる。当時はまだストリートファッションが発展途上だったのもあるがお互いイケメンで今もなおSHIMAという美容業界のガリバーで活躍し続けている彼らのファッションへの貢献度は計り知れない。

最近奈良さんの本が出たみたいだし、馬場さんは僕が大学1年から一度も浮気せず髪を切ってもらっている間柄だし、今後個別でブログにしようと思っている。この二人のカリスマにちょうどいいタイミングで出会えて本当にありがたかったと思っている。

おっと古着論語るはずが、脱線し過ぎた。今度はちゃんと古着論語ります。

YUYA NARA FASHION STYLE BOOK

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