東京通信

ファッション、カルチャー

東京ストリート SHIMA青山トップスタイリスト馬場一馬

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今回は万を持して馬場一馬さんについて。チョキチョキのおしゃれキングとしてカリスマ的人気を誇り、奈良裕也さんらとともにサロン系を引っ張ったレジェンドである。今の大学生なんかは馬場さんのこと知らないかもしれないけど、そんなの無視して馬場さんを語り尽くす。

なんとも生々しい写真が冒頭から露わになってしまった。ステューシーのバケットハットをかぶる馬場さんは初めて見た。かれこれ僕がSHIMAで馬場さんに髪を切ってもらって7年くらいになる。もうその時はおしゃれキングを引退していたけど当時初めて会う時は芸能人に会う以上の緊張だった。馬場さんが着る服、合わせ方、顔、全てが憧れだった。

ものすごく生意気なことを言うけど、馬場さんと僕は洋服の好み、センスが似ている。馬場さんが雑誌で着ているから自分も欲しいと思うのか、自分も真似してしまうのか、かなり悩んだことがある。でも今となっては結論が出た。単純に嗜好が似ているのだ。昔ならばハイブランドを古着でハズしたり、ストリート調の着こなしをしたり、僕のファッションに対するそもそもの趣味嗜好が似てるとしか言いようがないのである。

チョキチョキ全盛期の頃から奈良さんが好きか、馬場さんが好きか、これは割れた。奈良さん派はとにかくスキニーが好きでとにかく細身。馬場さん派はそこまで全部細身ってわけじゃな全体的にオールドスクール。古着との合わせ方とか、今でいうストリートトラッドな感じは結局オールドスクールってことで問題ないと思う。僕もそのノリが大好きだしベドウィンとかまさにドンピシャだ。シュプリームとかサタデーズサーフみたいなニューヨークの感覚もオールドスクールのノリがあるし。別にニューヨークだけじゃなくリーバイスとかバンズとかコンバースとかロサンゼルスっぽさも馬場さんからは感じるし、リアルクローズをベースとしてなんでもあれ。そういう馬場さんが本当に好きだ。

さっきも言ったけど、馬場さんはコーディネートにおいてハズシという概念をストリートに持ち込んだ人だと思う。リックオウエンス着てるのに古着でハズしたり、全体的モードっぽいのをニューエラのキャップでハズしたり。相当僕は影響されている。

今日馬場さんにも話したことなんだが、今の時代ってコーディネートのパターンは出尽くした感があって、質のいいモノをいかにスタイリッシュに着こなすかに主題が置かれていると思う。今のWTAPSなんか本当にサイジングとかデザインとかが洗練されていてハズして着こなそうという気が失せる程だ。まあありがたい話ではあるが。

いずれにせよ馬場さんがサロン系の流れを作り、ストリートファッションにストリートと古着、モードっぽさを融合させた立役者である。奈良さんの方がネームバリューはあるけど誰がなんと言おうと僕は馬場さんがずっと好きだし永遠に憧れであり続ける。